一番熱効率のよい熱機関

ハイブリッドエンジンでも、原子力でもなく、大型船舶用のディーゼルエンジンが一番熱効率がいいらしい。普通のトラックのものと違って2サイクルらしい。原子力が30%、ガソリンエンジンが20%ほど、それでこのエンジンが50%の熱効率だというのだから驚き。

シリンダーの半径が1メートル。それが4メートルのストロークで動くのだから、とんでもなくでかいですよね、3階か4階建てぐらいの高さはあるんじゃないでしょうか?重さも数千トン。さすがに回転数は数百回転らしいです。

大型船舶用のエンジンはほとんどがライセンス生産されているらしい、ライセンサは世界に3社ほど、ライセンスを受けて生産している会社はたくさんあるみたい。世界中を数ヶ月に及ぶ長期間、フルパワーでまわし続けなければならないため、高い信頼性と部品の調達にしやすさがポイントになるみたいで、業界的にそうのようにしているらしい、そういう理由で新しいものはなかなか受け入れられないみたいです。

それから面白いのが、燃料は年々劣化しているという所。そもそも船舶の燃料は重油で、これは原油からガソリンやら、灯油やら色々なものを精製した残りかすのようなもの。最近は精製設備の性能があがったせいで逆に重油の質が落ちているのだという。こういう粗悪な燃料にも今後対応していかなければならないらしい。なんだかこの辺の話は不思議。

一度見てみたいです。